DAY6のボーカルはまるで四季や喜怒哀楽 feat.Negentropy

 

クセ強い題名にすな(思いつかなかった)

このブログ結局、DAY6の話しかしてない。他の話も書く予定はあったんですが、なんか色々あって書くのをやめたり、まだ書けなかったりしてます。書きたいときに書くのが信条なので、書きたいときに書きたいものを書こうと思います。

 

さてどうでもいい話は置いておいて。

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この度も主役のDAY6の皆さん

新アルバム、Negentropyの発売おめでとうございます!(記事公開がだいぶ遅れたのでもうほぼ1ヶ月前前の話をしててすみません)カムバ活動はないみたいですが(JYPのお知らせの出し方が本当に心臓に悪くて泣きそうだったよ)、ちゃんとメンバーとメンバーの性格やらを把握してのカムバが初めてだったので本当に発表されてから毎日楽しかったし今も楽しくて幸せです… そもそも日本のアーティストにはカムバ活動がないのでないのに慣れてて、別になかったとて楽しめるし、毎日幸せな脳内御花畑性格でよかった〜〜〜!やった〜

実はNegentropyの感想を書きたかったんです。でもどうしてこのタイトルになったかというと、先に言いますが、「우리 앞으로 더 사랑하자 (so let's love) 」のJaeくんは特にマジでやばい!話がしたかったんです。ただその話をするために他のみんなのボーカルの話も書きたい…と思い、いろいろ考えてるうちに、DAY6の皆さんのボーカルって四季や喜怒哀楽のようにしっかり役割が分かれててすごいな〜ㅠㅠと思ったらこうなりました。

この記事は完全に私個人的な感性で書かせていただくので共感できなかったり違う印象を持つ方も多いと思います。人によって感性も感想も違うのでみんな自分の思ったことを一番大事に読んで欲しいです〜!ここ大事。自分の思ったことを大事に生きようね。

 

という前置きを経て、早速語っていきましょうか?
Negentropyが主になりますが、過去の楽曲も入れつつメンバー別に書いていこうと思います。ゴ~ゴ~👆👆

 

⭐︎新アルバム、The Book of Us : Negentropy - Chaos swallowed up in loveを未チェックの方は是非!

 


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5人の歌声の特色

一人一人の細かいところは後でにするとして、先に5人の歌声の特色がどんなもので、どんな曲が一番その人の効果が出ていると(私が個人的に)思っているのかが下記です。
正直、メインボーカル4人はやっぱりレベルが高いので、本当に七変化だし表現の仕方も本当に多くの技術を持ってます。だから本当に「私の好み」で「私の個人的見解」の記事になることをご了承ください。

  • Jae
    圧倒的秋の歌声!切なさとストーリーテラーの王。哀の感情がピカイチ。
  • ソンジン
    伝えたい本当の気持ちは彼!天性の説得力と求心力。絶対的夏と怒属性。
  • YoungK
    癖がないオールラウンダー!冬の冷たい現実をも楽しく歌いこなす。
  • ウォンピル
    とにかくドロドロに甘くて優しくて温かい春の人生賛歌。喜びの歌。
  • ドウン
    世の中のアーティストが忘れている歌の率直さを持つ唯一無二の存在。

本当にダサいのは許してください。
わかりやすいキャッチコピー感があったら引き込みやすいかなと安易に思った語彙力皆無のオタクの成れの果てがこれです。みんな真似しないで!ついでに逃げて。

でも一行で表すと私はこんな感じかな〜と思っています。なぜ!?と思われる部分もあると思いますので、一人ずつ細かく書いていこうと思いますね。

 

秋の夜のように切なく心を震わすJaeの歌声

この世に溢れる音全てを愛してるのですが、正直、Jaeの歌声には本当に一聴き惚れしました。大好きです。

初めて聞いた時から、この人の声は「切なくて祈るような語る言葉を歌い上げるのが本当に素晴らしいな」と思いました。全くJae自身のことを知らない、歌詞もわからない、歌声しか聞いていなかった頃の私の感想ですが、秋の夜に夏の匂いが少し混ざって、寒色系がベースなのに曲によってグッとオレンジや黄色の暖かい色が入ったり、少しピリッとした辛味を感じたりする声だな〜と思っていました。楽しい曲を歌うときも少し紫とか寒色が混ざって寂しさを感じたりするという感じ。

一般的に言えば米チャートによく上がるアーティスト達に多く見られる、ハスキーでセクシー、音の中に息が含まれてざらつきのある声だと思います。本当にどの曲を聞いても「切望するような歌詞」がうまい。DAY6は元々切ない曲が多いですが、Jaeの声無くしてこの切ない曲の数々の切なさは絶対に出ないと思ってます!Even of Dayについては後でYoungK,ウォンピルについて書くときにもっと詳しく触れますが、Even of Dayの楽曲は「切なさ」や「苦しさ」より「希望」が強いのです。これはJaeの歌声がないからだと思っています。

音楽は、技術の問題だけではなく、天性の声やその人の性格や人生が出るものです。Jaeの声には、人間に絶対的に経験のある「苦しみ」が色濃く出てるように感じます。Mindset*1で彼の過去を聴いたからこそ今は諸々納得したのですが、バックボーンを知らなくても苦しみをたくさん超えたからこその歌声だなと感じることができます。
だからこそ、「切なさ」がひしひしと伝わってくるし、逆に、明るい曲を歌うときは明るさの中の影の存在をハッと気付かせてくれます。その影が滲み出る優しい光が、心を震わせてくれる、冬の寒さに差し込んでくる春の陽だまりの、初めて届く光のような声。そしてだからこそ素直な楽しそうな声や明るい声が、心に直接届いてくるのだと思います。

まとめると、

・祈るような、切望するような表現
・語りかける/訴えかける表現
・苦しみや辛さ等、強烈な感情を吐露するときの表現

上記の3点が特にJaeの特色として強いのだと思っています。そういう歌詞や曲ですごく力を発揮すると思っています。

 

さて、ここからが一番書きたかった本題(長)!今回のアルバムではJaeのそんな特色がめちゃめちゃめちゃめちゃ、パワーアップしています。。すごいんです。。

구름 위에서

Jaeが歌っている冒頭の歌詞

어젯밤 꿈에 나타난 너는
昨晩夢に現れた君は
하늘 위를 날고 있었어
空の上を飛んでいたよ
닿을 수 없는 거리를 둔 채
届かない距離を眺めたまま
그저 바라보다 깼어
ただ見つめていたら目が覚めた

夢の中で君に会ったと言うことを歌っているのですが、ぼんやりと思い出している目覚めの、まだ夢の中でのまどろみに浸っているような、ただただその状況を”語っている”表現。この直後にくるウォンピルや、2番で同じメロディを歌うYoungKの目覚めた後に記憶を辿っている歌詞とは全く違うこの表現、どう考えてもJaeくんにしか歌えません!ㅠㅠ

その後のサビとの歌声の使い分けをすればするほど、この夢のまどろみで君を思い出していくこの冒頭で「曲のストーリーがどういうものなのかを伝える」という重要なポジションをすごい技術で表現しているのがわかります。本当にすごい。
この曲の中でのJaeの歌詞はほぼ私が言っていた上記3点(祈り/語り/苦しみ)のどれかに当てはまっています。だからすごく魅力的。
サビのJaeパートは「단지 이거 하나만은 약속해 줬으면 해(ただこれ一つだけは約束して)」と切望、祈りを捧げる歌詞だし、2番でのパートも「기억나니(覚えてる?)」と呼びかけ、過去のストーリーを紡ぐパートになっています。この曲の「雲の上で過ごしている君」に本当はとても会いたいよ、という強い気持ちがすごく表れている歌い方で本当に美しいです。

 

우리 앞으로 더 사랑하자

そしてこの曲はすごい。(これが書きたかったためにこのブログ書いた)

何がすごいかというと、初めて聴いたときにこの曲からは「eaJ」を感じたのです。自分の本当に好きだった音楽なんだったのか、探すための旅、というプロジェクトのeaJ。ああ、Jaeがその旅で得たものを、DAY6に還元しているんだ、と色濃くわかった曲でした。これが本当に私は感動してしまい…この曲を聴いたときにげろげろに泣いてしまいました…。
歌い方の感情の表し方も本当に今まででピカイチで好きで、訴求力がとても高くてグッッッときます。これはeaJの楽曲で私が感じていたものでした。神聖で、でも人間的で、訴え殴られる感覚。Pacmanとかそうですね。


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eaJ要素について、一番わかりやすく、かつ、詳しく説明すると、サビのウォンピルの裏でのフォールや多くのファルセットでのコーラスは、It just isのサビでのコーラスと同じ要素で、今までのDAY6にはあまり見られなかった用法です。作曲(アレンジ?)としてもですが、透明感のあるファルセット込みでeaJを経てこそ出てきたものだと思います。


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フォールは以前からJaeがよく多用はしているイメージがありますが*2、ファルセットでのコーラスとして取り入れることで、セクシーさ、よりも透明感や天から天使の羽がふわりと舞い落ちたかのような神聖感を感じてとても綺麗ですよね。以前のDAY6であれば「Hi Hello」のコーラスのようにきちんと音を取る形でのコーラスになってたのかもしれないな?と思います。もちろんそれはそれで綺麗なのですが、不安定さから感じる軽量感や、不安定な音からの着地の気持ちよさが生み出す安心感を得ることはありません。音楽は基本的に不安定→安定の繰り返しによる心地よさが良い音楽への鍵となってくるので、無重力から着地した瞬間のように「安心感」を与えられるこのコーラスはこの曲を良い曲だと思わせる小さな一つの鍵の一つだと思います。
一年間DAY6を離れて自分を見つめ直して自分の本当にやりたい音楽や好きな音楽を探した経験を積んだ彼にしか書けないもの、歌えないものを、再びDAY6に戻ってみんなで歌う、ってすごく素敵じゃないですか・・?私はすごく素晴らしいことだなと思います。そういう意味でこの曲は今回のアルバムの中でもひときわ好きな曲となっています。

明らかに表情の幅が広がったJaeがこのアルバムでひしひしと感じられるのが本当に好きです。もっともっとたくさんたくさん、彼が幸せに歌ってほしいなと願うばかりです。

 

夏の青空のように鮮明な説得力溢れるソンジンの歌声

ソンジンの歌声ですが、圧倒的主人公力というか、天性の求心力を持った声だというのが本当に第一印象です。DAY6は正直全員が主人公のような歌声を持っているグループだと思っているのですが、その中でも突き抜けて主人公の声というか、メインボーカルを感じさせる声です。トーン!と突き抜ける夏の青空やに響くのがすごく似合っていて、夏フェスでめっちゃ歌ってほしい(突然の私欲)。声の色も圧倒的に赤というか、強烈な原色!に思います。曲によって違うけど圧倒的に曲の色を与えてくれる感じ。ソンジンが歌うとバッと血が沸き立って暑くなる感じ。現代の言葉でいうと「エモいパート」なのかな?(もう古い言葉ですか・・?)逆にぼやぼや・・とするのを目的としている曲やパワーを必要としていない曲ではパートが少なくなるイメージです。
怒、とは表しましたが、そのままの意味ではなく、強烈なパワーがあるという意味での「怒」。Jaeとはまた少しアプローチの違う「訴求力」「説得力」が強く、Jaeは引きながら下がりながらもやっぱり求めてるけど、ソンジンは近づきながら手を伸ばしながら求めているイメージです。

一般的に言ったらロックボーカルタイプだと思います。素で喉が閉まっているような特徴的でパワフルな声で、グッと声の圧で押される感じ。ヘッドボイスが中心の印象で、日本のパワフルなロックボーカルでよく見る気がします。声質にザラツキがあって、私が聞いてきたKポップのボーカルでは少ないタイプです*3
強いヘッドボイスに彼の天性の説得力がプラスされるので、どの曲を聴いてもソンジンのパートの言葉はグッと刺さってきます。照明の光がバッと急にこっちに集められて眩しい!と思うのに似ている。細目で先を見つめたらソンジンがいて、その瞬間、人々は「この人を信じよう」と思う………教祖みたいな?(?)そんな感じの説得力の強さです。独特な例ですみません。

本当にDAY6のほとんどの曲のサビの一言目はソンジン!というイメージですが、これは、DAY6の曲はほとんどが一番伝えたいこと=サビ=題名となっているためだと思います。これはYoungKの作詞の特徴だと思うのですが、一番伝えたいことを一番説得力のある声で伝えることは音楽としては当たり前なので、必然的にソンジンの歌ってる部分が曲の核ではないか、と考えるのはDAY6の曲を聴くときに大事な部分だと思います。(もちろん当てはまらない曲もあります)

と、ひたすらパワフル声でまっすぐ心を射止めてくる話ばかりしましたが、もちろんDAY6の楽曲でよく歌われるバラードでもソンジンの圧倒的訴求力は発揮されます。まっすぐと押すパワーがあるからこそのバラードで表現しようとする繊細な心情は、地声と裏声の行き来や、それこそサビやブリッジでグッとパワー押しする感情の爆発部分にてすごく大きな効力を発揮します。

まとめると、ソンジンは

・説得力のある歌声で一番伝えたい言葉を担っていることが多い
・パワフルでありながらもぐっと心を掴んで離さない繊細さもある

これだからこそ、ソンジンの声は唯一無二でありDAY6の中でも欠かせない一つの歌声ですよね。

 

행복했던 날들이었다

先ほど言っていた、「ぼやぼやするのを目的としている曲」でもソンジンの説得力は使われます。例えばタイトル曲では、「행복했던 날들이었다」です。


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この曲本当に大好き!(完全私的感想)

この曲のソンジンの使い方は本当にうまいな〜と思っています。まず、この曲は「歌詞のほとんどは嘘」であり、「ブリッジまでの全てがミスリードである」というところがポイントだと思っています。
この曲の最初にソンジンが歌うのは「후회는 남기지 않았어(後悔なんて残さなかった)」からの部分ですが、初めて私たちが聴いている時点ではこれが嘘だとは誰も気付いてません。サビにくる「행복했던 날들이었다(幸せな日々だった)」が私たちは本当のテーマだと思っているので、最初のサビへの説得力の強化になります。
サビで担当している「꿈만 같았었지(夢のようだった)」のパートはファルセットで歌っているので、彼の特徴的な声の要素が少なく、説得力も比較的薄いです。ここであれれ?と何だか思うのです。いつもより説得力に欠けるな…。と。
「幸せな日々だった」を本当に伝えたかったらそこにソンジンさんの絶対的説得力を持ってくるはずですが、この曲中では3回のサビの中、一回もソンジンさんはサビを担当しません。
そしてここでネタバラシのブリッジの最初を務めるのがソンジンさんの

아주 가끔은 (그리워할 거야 널)
すごくたまに(恋しくなるだろう 君を)

ですが、「아주 가끔은(すごくたまに)」を強く、「그리워할 거야 널(恋しくなるだろう君を)」の声を加工しオケの後ろに持っていったことで、「あっこの曲って本音を全部隠しているのではないか!?」と私たちは気付くのです。そして同様の技法が使われているウォンピルたちのパートに続いていきます。
この曲の歌詞は、もしかして()で表されている歌詞が本音なのではないか!?と気づいて見返すと、いつも伝えたい場所を歌う説得力の王、ソンジンさんが

(꿈만 같았었지)
夢のようだった

を歌っているのがなぜなのか、大納得する!ということなのです。すげ〜!ここまで本人たちはちゃんと考えているんだろうなと思うと、「クソ〜〜!やられた〜!」と思いました。悔しいけど当てはめられると気持ちよくて、何回も聴きこんでしまう超魅力的な曲です。

 

You make Me

今回のアルバムでソンジンが効果的で気に入っているのはこの曲。


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タイトル曲。まあみんな「あそこでしょうね!」と思ってるでしょうけどそりゃそうですあそこです。ブリッジ。

If I lose you
君を失えば
There is no tomorrow
明日なんてない
If I have you
君がいれば
난 그거면 돼 
僕はそれだけでいいんだよ

いや説明なんていらんくらいこの曲の核………。割と珍しくサビになってもソンジンがあまり歌わないし、この曲タイトル曲なのに実はコードがすごい個性的で(DAY6の曲ってコード進行個性的なのが元々多いんですがその中でもこれは特別!)(また機会あったらコード進行の解説もします…)初めて聞いた時って何?何!?という不思議な感情が結構せり上がってきてたのですが、その中で急にソンジンの声で新たなメロディと展開が打ち込まれてバーン!!と頭が殴られた気持ちでした。しかも歌詞が歌詞なので好きになるしかないんですが…(はい)絶対的キリングパート本当にありがとうございます・・。

この曲の歌詞って結局、全部が「You make Me」に集まるかと思いきや、実は「난 그거면 돼(僕には君だけでいい)」の部分に結論づくと思うんですよね。

歌詞を全体的に見たとき、全ての文章を見ても何かの理由を述べているのが分かると思います。いつものロジック的に考えると、題名=伝えたいこと である。でも今回サビに「You make Me」を歌っている部分はないということは、いつものパターンとは違い、一番伝えたい「You make Me」の理由を歌っている曲なんだと推測しました。

ひたすらずっと思い出を述べてるAメロたち、サビたち、が何度繰り返されたって、メロディやコード展開から考えて、一番核になる部分はどう考えてもソンジンのブリッジであることは間違いないです。これはなんというか、説明が大変なので割愛しますが、曲の仕組みからしてもブリッジが大切だと分かるようにできちゃってるのです。もちろん私が今までタラタラと書いてたソンジンさんロジックからも単純明快です。

この曲は君が僕を作っている理由を歌っているけど、言いたいことは、これだけの理由があって君が僕を作っているから、「놓지 말아 줘(離さないで)/붙잡아 줘(捕まえていて)」!というお願いだと思うのです。そしてそんな僕を作っている君に、離さないで、捕まえていて、とお願いする本当の本当の一番大事な理由というか、気持ちこそが、ソンジンが歌っている「난 그거면 돼(僕には君だけでいい)」にぜ〜〜んぶ帰結すると思っています。

この歌詞以外は、全部君の素晴らしい理由や君へのお願いだったのが、ソンジンのこのパートだけ自分個人だけから見た、第一人称からのまっすぐな気持ちを伝えているパートだと思います。

そりゃ今までもまっすぐな気持ちを伝える歌詞を歌い続けたソンジンさんが歌うに決まってるよㅠㅠㅠㅠㅠㅠㅠㅠ

DAY6の曲はつくづくパートは量ではなくて、どれだけその歌詞の本質を伝えられるかによってパート分けがうまくできてるのか、が大切なのか思い知らされました。本当に最高のソンジンのパートです。。

 

現実を突きつける冷たい冬も温かく寄り添うYoungKの歌声

YoungKの歌声について書く中で、一番思うことは、DAY6の中でも一番ニュートラルな歌声を持っているのが彼、ということです。説明した通り、Jaeのハスキーな空気を含んだ声、ソンジンのパワーに特化した声、これから説明する、ウォンピルの甘い声、ドウンのピュアな歌声、と比べると声自体に大きな特徴がないのが特徴です。デキラ*4内でも本人が、「自分の声には特徴がないので悩んでいたこともあった。」と言っていたこともあります。

ただし、その後本人も言っていた通り、悪く言えば特徴が薄い歌声は、どの音楽にも合わせることができるし、どんな人の声にも合わせることができるという長所があります。本人も今はそれを自分の武器だと思ってるようです!よかった。
YoungKの歌声は聞いていて分かるようにどちらかというと後天的な武器が多く、音域の広い声、ビブラートやファルセット等の技術的表現、ラップ・・・と、全てが練習しないと獲得できないものばかりです。(ベースも含めですよね・・)歌に関しては特に、覆面歌王という韓国の番組に出た時にコンプレックスを感じたらしく、その頃から始めたYOUNG ONEというコンテンツでいろんな曲をカバーする挑戦をしています*5

DAY6は本当に努力家さんばっかりだなあ(しみじみ)。

と、情報が多い子なので特に説明が多めになってしまったんですが、彼の声は今や特徴がないなんて言わせない!…逆に、どの曲にでもぴったり当てはまる表現、技術、歌唱法で臨んでくるので怖いもの無しだと思います。どのジャンルの曲にも馴染みやすく、きっとDAY6の楽曲の歌詞を書いていることもありどういうことが表現したいのかも一番明確に理解しているはずなので、本当にどんな歌詞でも歌い切るオールラウンダーです。

天性のスター性がとびっきりあるので求心力はもちろん、楽観的な性格から明るく弾ける曲も似合えば、リアリストなので淡々と現実を告げるような曲も似合います。個人的にはJYPの好むブラックミュージック的歌唱法がメンバー内でも特に色濃く出てると思っているので(たくさん練習したんだろうなあしみじみ)、私の中のブラックミュージックのよく似合う雪が降る寒い冬の中でも、楽しく明るく優しく温かく灯す歌声というイメージが強いです。冷たい現実を明るくもしっかりと歌う、という意味でもブラックミュージックとは親和性があると思っています。特に、綺麗な高音ファルセットはウォンピルやJaeも担うことが多いですが、力のいる高音のヘッドボイス*6はYoungKが上手いです。高い音でも音がバッチリ掴んで飛びます。声帯がしっかりしているのもありますが、自分の喉のコントロールが上手くできるからこその技だと思います。

まとめると、

・癖のない声の特性を存分に生かしたどんな曲も歌いきってしまうオールラウンダー
・作詞家でもあるので的確な感情の表現が上手
・特にブラックミュージックや歌い上げる楽曲が得意。

こんな感じですかね。癖の強い他4人の声を繋ぐ接着剤のような存在です。

 

 How to love

私が、「YoungKを堪能するのにいい曲って何?」って聞かれたら個人的絶対的第一位はこれです…。

そもそもこの曲、歌うのにめちゃめちゃ歌唱力や技術がいるので楽しそうに普通に歌ってるDAY6のメンバーが怖い。歌いこなすのがむずかしすぎて、恋ってむずかしいね!とか言ってる場合じゃないよ。難しいのは曲です。
全員が自分の全パートで怖いくらい技術の使い合いしてますね。大好きです… この曲のジャンルとしてはソウルミュージックに当たると思うので、JYPの指導法のルーツにあるであろう歌唱法とは相性がいいのが大きく、つまりYoungKの出番!という感じがします。

まじでこの曲に関しては聴けばわかるので説明するまでもないので説明も特にできないのですが、あんなに癖のあるJaeのセクシーな歌声も、ソンジンのパワーのある歌声も、ウォンピルの甘い歌声も、全て凌いで圧倒的に目立ってるYoungKの歌声がめちゃめちゃ楽しめてしまう楽曲です。声に癖のある3人もこの曲歌っている間はこういう曲得意ですよ!みたいな歌唱法に寄ってくるのですごいな〜。DAY6ってバラードが多いイメージですが、実はこういうソウルミュージックタイプの方が歌唱力は楽しめる気がしています。

何と言っても、ブリッジ2:47からのYoungK無敵スター状態、ヘッドボイスハイトーンビブラート、まるでこの世の視線は全て俺とでもいうようなその瞬間(その通りだよ!!(推し全肯定ムーブ))は必聴です。YoungKの中でも得意技だと思うし明らかな武器なので他の曲でも所々で出るっちゃ出るのですが、この曲が一番気持ちよく堪能できるので超〜おすすめです!

 

둘도 아닌 하나

今回のアルバム上でよかったYoungKはやっぱりこれ。

これもミドルテンポなソウルミュージックタイプなので、傾向的にはHow to loveと同じです。How to loveよりは曲調が落ち着いてて大人にレベルアップしたHow to loveという感じですね。聴きどころはやっぱり綺麗なハイトーンなんですが、この曲は歌詞も大きな愛情を歌っているのでさっきのような「視線俺が独り占め!」タイプではないです。

先ほどは触れてなかったのですが最近のYoungKの歌唱法でとてもよく聴き、綺麗だな〜と思うのがとても細かい音での装飾です。例えば冒頭であれば、

(00:24~)
너만 몰
君だけ分かってない
넌 언제 
君はいつも

Aの母音で伸ばす音に十六分音符での三連符を装飾してるのですが、こういう小技がこの曲の中では結構出現します。YoungKの他のメンバーも結構使うのですが(楽曲プロデューサーの好みかな?)、そういう細かいニュアンスの上手な出し方が楽しめます。補足でいうと、「파도가 끝나는 곳까지(where the sea sleeps)」のサビとかは全部この技法が使われていて、あれは揺れる感じを波で表してるのかな〜と思ってます。面白いね〜

あとはやっぱり2番冒頭のラップは聴きどころです……ラップある楽曲久しぶりじゃない!?体感ですか!?本当に久しぶりにあの低くてクールな声のラップ聴いた気がします。純粋なラップではなく音程はありますが、コンサートの時や生歌になると例えば音源では純粋なラップだった「Congratulation」のラップにも音程があったので、わざとなのかそっちの方が歌いやすいのかもしれないですね。

今までの楽曲の中でもラップにハイトーンにみんなとのコーラスに、聴きやすい上に聞き応えのある深い楽曲に進化してるな〜と思うと、さすが最新アルバムだな〜としみじみ納得しますね。デキラでYoungKが言っていた、この曲の冒頭の「Beautiful Beuautiful Beautiful Beautiful Beautiful you..」は歌詞が思いつかなかったから逆にそこから着想を得て後の歌詞を書いた!って話はすごく好きです。

 

春を呼び起こし心を溶かす甘いウォンピルの歌声

ウォンピルの歌声は何回も何回も何回も言いますが、とにかく甘い!私が角砂糖だったら蟻が巣まで運び込めずに地面に染み込んでしまうし、多分実際脳はすでに溶けてるくらい甘い。ウォンピルは喋り方もおっとりしているので本当に地声が甘くて神様がウォンピルっていう命を生み出す時にこの世の甘いもの全部入れちゃったんだなってくらいの唯一無二の天性の声を存分に使いこなしてるのだと思います。彼が歌ったらその曲は全部何かを愛している最高のラブソング…ラブソングというと軽く聞こえますが、どちらかというとそれよりも大きな愛情の人生賛歌、になるし、私が冬眠してるクマだったらその歌声聞きたくて寒くても地上に出ちゃうし歌声の周りだけ絶対春だし、結局その優しさにとろけて寝ちゃう……。とってもファンタジーな説明になってしまいますが、本当にファンタジーにさせてしまうような優しくて甘くて温かい歌声は、初めて聴いた人でもすぐに聞き分けられて虜になってしまいます。実際私が一番最初に覚えた声もウォンピルだったし、初めて聴いた知人もこの人の声甘くて好き!と言っていました。

甘い甘い、とは言いますが、どちらかというと芯がしっかり通ってまっすぐな歌声のタイプです。簡単に分類すると、JaeやYoungKはビブラートを綺麗に使い分けられるタイプで、ソンジンさんとウォンピルはビブラートも使えるけどそれよりただまっすぐに伸ばした方が綺麗で説得力が増すタイプの歌声だと思っています。声質にザラツキとザラツキのなさがあるとすると、ザラツキのあるJae、ソンジンに比べたら、YoungKとウォンピルは割とザラツキがない方の声質かなと思います。
Jaeの説明の部分でEven of Dayの楽曲は「希望」が強いという話をしましたが、ここの声質が関係していると思っています。ザラツキ、雑味がある声の方がセクシーだったり切なさの表現が綺麗に出るのは、人が泣く時の声がそうだからだと思っているのですが、ウォンピルとYoungKは意識的にザラツキのコントロールはできるものの、天性的にはまっすぐな歌声の方が綺麗に届く声質をしているので、Even of Dayの楽曲はどちらかというと明るく、「希望」が強く聞こえるのだと思っています。

個人的にはウォンピルの声を楽器にしたらクラリネットみたいなまろやかでまっすぐで芯の強い音、というのが一番ウォンピルの声を表す上で的確だと思っています。*7

ウォンピルは声が特徴的なので聞き分けにくいというか、そこに耳や頭が行きにくいのですが、曲によって息の調節やザラツキをすごく調整して歌っているイメージがあります。これも努力の賜物なんだろうな。かっこいい歌になればなるほど息やザラツキが入り、バラードや綺麗に歌い上げるタイプの曲ほどまっすぐで純度の少ない声になります。声質的にも後者の方が似合うので、後者のタイプの曲でのウォンピルは特に光り、バラードではよく大切なパートを歌っていますね。作曲している曲や好きだと公言している曲からもメロディの美しい曲を好む傾向があるので、息の長いおおらかなメロディが一番似合います。

ウォンピルはカバー曲や個人でのコラボ曲をちょくちょく発表してますが女性ボーカルの曲であったり、女性とのコラボが多かったりします。圧倒的甘い男の人の歌声だし、音域も高めなので女性ボーカルとの親和性は高いのはよくわかりますね。

DAY6の中でも唯一自然に上手に可愛い曲を歌いこなせる人だと思います。

(個人的にウォンピルのキャラソンだと勝手に言っている超可愛いソロ曲)

まとめると、

・とにかく甘い声が特徴的!
・バラードタイプのおおらかな曲で本領発揮しやすい

です。あとは地声ではなくなるので声の特徴はなくなるかもしれませんが裏声がすごい綺麗です。小さい頃に聖歌隊をしてた関係もあるかもしれないですね。Jaeとウォンピルのコーラスとかは裏声がすごく綺麗で私はすごい好きです。

 

마치 흘러가는 바람처럼

ウォンピルが美味しい曲ってたくさんあるし(もちろん全メンバーたくさんありますよ!)何がいいかめちゃくちゃ悩んだんですが、やっぱりこの曲は聞くと「ウォンピル!」と思うしせっかくガイドも世の中に出ているので紹介します。

ガイドも美しいんですが音源の方が若干ウォンピルの甘さや繊細さは多めに出てます・・ガイドはテンション上がってんのかな!って感じで可愛い(※個人的感情)

ブリッジからラストサビにかけてのウォンピルの高音がとても楽しめます。あとは割とこの曲の声はいつもの甘さと比べたら微糖レベルかなと。いつもと使っている喉を少しずらしてぐっと絞ってる印象があります。音域の問題かもしれないですが、曲も悲しい曲なのでわざと絞ってザラツキのある声で切なさを表しているんだろうな〜と思っています。

この曲は離れていく君との距離のことを切なく歌ってはいますが、最後の「멀리(遠くへ)」を誰が歌うかでかなりニュアンスが変わったと思います。一番最初の一声が甘いウォンピルのすれ違いを苦しむ歌詞で始まり、最後のサビにかけて、歌詞をグッと届けられるYoungK、まっすぐと説得力のあるソンジン、と交互に甘いウォンピルの声で終わることで、一曲の中で詳しくは語られない甘く幸せだった日々と聞き手が邂逅を果たすような、一曲が一つの記憶の旅のように思えました。

結局たらればなので予想でしかないんですが、最後の「멀리」がソンジンだったら関係が終わってしまうことは明確に聞こえただろうし、Jaeだったら悲観に暮れているように聞こえただろうし、YoungKだったらただ現実を受け入れて見送るように聞こえただろうし・・。ウォンピルが歌うことで、いい感じにこの関係を惜しみながらまだ苦しいと思いながらまだ愛し足りないと思いながらも去るのを止めることができない、複雑な感情を表せているんじゃないかな・・と思います。

 

Healer

なんだかウォンピルの甘さとは一体なんなのかわからなくなってしまいましたね…いや全部甘いんだよ!(真理)君さえいれば大丈夫、なんて心強い愛情を歌ってくれるDAY6は本当に愛情深くて、生きていくのが楽になってく。Healerは個人的にアルバムの中で一番聴いていて、私にとってはお薬みたいな、お守りみたいな曲です。

この曲、メインサビのファルセットと地声の切り替えがめちゃめちゃに難しくて、その部分担当のウォンピルとYoungKすごいな〜と思います…。デキラで生歌で二人が歌ってたんですが、やっぱりウォンピルはちょっと苦しそうでしたね、練習したらすぐ取り戻しそうな雰囲気あっただけでも十分すごかった…あれはするする歌ってるYoungKがバケモノなのよ。

この曲のポイントの歌詞ですが…、

So I (check)
행복한가요 (Check)
幸せですか
행복할 건가요 (Check)
幸せになれそうですか
네가 있으니까 I’m okay
君がいるから I’m okay
사랑하나요 (Yes)
愛してますか
사랑할 건가요 (Yes)
愛し続けますか
Only you can be my healer

ここの「Check」と「Yes」はHealer=医者のイメージで問診票をイメージして書いたという話をデキラでYoungKがしていて、すごい発想力だな〜本当に感動しました。個人的には「幸せですか?幸せになれそうですか?愛してますか?愛し続けますか?」ってもう結婚じゃないですか?結婚の時親父に言われる言葉じゃないですか?このやり取りするってもうETERNAL LOVE=The b∞k of us:Negentropy –Chaos swallowed up of love–すぎませんか?(ここまで一息)まあ私が勝手に思ってるだけなんですけど…っていうかそんなこと言ったら今回のアルバム全部そうですけども。。
ウォンピル自身も誕生日Vエプの時やいろんな場面で「MYDAYに伝えたい曲!」と言ってピックアップしてくれるのですが、こういう甘くて優しくて温かい歌詞の曲は本当にウォンピルの歌声が似合うなあとしみじみ思います。

Healerについてすごく思ったのは、ウォンピルが作曲に関わっていますがこの曲はJ-ROCKっぽさを感じるなと思っていて、考えたらウォンピルが好きだと言っていたONE OK ROCKの「Cry Out」みたいな雰囲気はあるな〜と思うと彼が自分の好きなものを取り込んだのだと想像できて面白かったです。
J-ROCKなどでは大勢の歌声がバックにあったり、コーラスの掛け合いやコールアンドレスポンスのようなものが音源から入っているのは割と普通なので別になんとも思ってなかったのですが、よく考えたらK-POP界隈ではメンバーでの掛け合いやメンバー内でのコーラスはあるものの、Healerみたいに大勢の声が聞こえるような手法で撮ってるのは結構珍しいんじゃないかなと思います。今回のアルバムではこの手法が結構多く使われてて、コンサートを意識した曲だと分かりやすいですね。

 

希望に溢れたまっすぐなドウンの歌声

さて!!メインボーカル4人の四季折々(?)の歌声について語ってきましたが、もちろん私たちには可愛い可愛いマンネもいますよね。

「まだまだ練習中」と宣言していて歌うパートも少ないドウンの歌声ですが、メンバーが言うようにとことんピュアな歌声という説明がとにかくぴったりです。以前、YoungKとドウンがIdol Schoolというウェブコンテンツに出演した時にも、YoungKの歌唱法についての説明の時に試しに歌ったドウンに対して、YoungKは「ドウナはそのままでいい。そのままが魅力だよ」と言っていましたが、その通りで一切技術を知らないその歌声が最大の魅力です。実際歌手になる人はみんな技術を覚えてボーカルの実力を上げていくのですが、ドウンは私が聞いて思うに、簡単な発声法やドラマーなので音程の取り方のレッスン(簡単なソルフェージュの類かな?)しかしていないと思います(勝手な憶測です)。なのでもちろん技術的には音程が危うかったりブレたりはするのですが…そこは逆に歌詞やドウン自身の気持ちがまっすぐに伝わる最高のアクセントにも取れるし、他の歌手にはない本当の純粋な歌、が歌える歌手の一人です。

ドウンの二つ目の魅力は、DAY6のメインボーカルはみんな音域が比較的高い中、一人だけ低い音域を担当できるところです。正直、音域の幅は上に広げる方が、声帯のトレーニングと共にファルセットの使用などで可能性があり、低い音域を広げるには限界があります。生まれ持った声帯以上の低い音は残念ながら出すことができないので、ドウンの低い音域も出る声はDAY6では貴重だし大事なキーになってると思います。すごいねえらいね〜!今後ドウンのボーカルレッスンがどのような方向になるのか分からないのですが、もしも多くのパートを担当するようになったら(その時には今のドウンにある純朴な歌声がどうなってるかは分かりませんが・・)、DAY6としての曲の幅もまた広がって面白いのかもな〜と思うと、DAY6の音楽性としてもキーとなる存在なのかもしれません。個人的には、今のままの歌声をずっと保っててほしいしメンバーもそう思ってるんじゃないかなとは思います。そもそもドラム叩きながら歌うの難しいし今の時点で本当にすごいよドウナ…ㅠㅠ

ということで、ドウンに関してまとめると

・技術がないのが魅力、とにかく純粋なそのままの歌声
・DAY6内では珍しい低音の出るキーパーソン

ですね!シンプル!
あとはプラスで言えば、歌う部分が少ないからこそのアクセントやソンジンさんよりもグッと確信を突く歌詞を歌うことが多いです。

 

해와 달처럼

ドウンが分かりやすく歌ってる曲って少ないんですがその中でもすごい重要に綺麗に歌ってるのがこの曲なので本当に大好きなのでご紹介します!

커지면 작아져
大きくなると 小さくなる
올리면 내려가
昇ると 落ちる
우리의 사랑은
僕達の 愛は
도대체 왜 이래
一体どうして こうなんだ

2番始めの上記歌詞では、青の部分をドウンがウォンピルと掛け合いで歌っています。この曲の歌詞は基本的にすれ違う二人を歌ってるのでお互いがこうすればこうする、ああすればああする、と対義語が使われている部分が多いのですが、曲の流れでもそれまで鳴っていたシンセがスッと無くなったポイントでのドウンの声なので一曲通してもかなりのキリングポイントの一つになっていると思います。初めて聞いた時も「ええ!?ドウナ!?」と相当驚いた曲の一つなんですけど(どの曲も歌われるとびっくりする)、結構今までは大サビ前のパートという分かりやすい部分に持ってこられることが多かったので面白い使い方で良かったです。
今までの説明から見て多分わかると思うのですが、この歌詞も一曲を通して繰り返した歌詞が多く(メロディやリズムも同じくループ形式 *8)、お互いのすれ違いの状況や対義語が多い中での2番の歌詞の流れなので、「우리의 사랑은 도대체 왜 이래(僕たちの愛は一体どうしてこうなんだ)」は結構分かりやすい確信の言葉を歌ってるな〜と私は思ってます。

リズムが細かくなる一歩手前のドウナの低い音程での「해와 달처럼(太陽と月のよう)」も題名だし、そこから曲の展開が変わる良いパートでこの曲のドウンの使い方は超面白いな〜と思ってます。あと若干声が加工されてるのがまた良い味出てていいですね…加工映えする声としない声と世の中にはあるんですが、ドウンは加工映えする声なので本当にこの曲にもぴったりで良いですね!

 

ちなみに今回のアルバム内ではドウンはコーラスでちょびちょび歌っていてとっても良い味出してるので探してみてください〜。やっぱり低音があると音域が広がるので壮大さを感じ、視界が開ける感じが出せるので良いですね!

 

後書

以上、DAY6、5人のボーカルに焦点を合わせてNegentropyの魅力に迫ってみましたがいかがでしたでしょうか?

なんか途中から曲解説みたいな方が多くなってきて、何を書いてるんだか分からなくなってしまいましたが私は大いに楽しかったので良かったです!おつきあいいただき有難うございました!

これを書き上げるのに実は数週間かけてしまい(理由は私の怠惰です)、え、もうカムバしてからだいぶ経ったけど!みたいにはなってしまいましたが、これを機に聞いてない方はぜひ、聞いた方もぜひもう一回でも何度でも!Negentropyを聞いていただけたら嬉しいです。
実は今回Negentropyから紹介できなかった曲もあるんですが…書けなかった曲も本当に本当にいい曲で、全曲がグッとくる「永遠の愛」にたどり着いたDAY6の優しい歌詞と美しいメロディになってますので、是非是非ご堪能くださいませ!

そしてそして、もちろんNegentropy以外の曲もたくさん紹介させていただきましたし他の曲も本当に本当に名曲しかないのでㅠㅠよろしければ紹介した曲からでも、いろいろ聞いていただければ嬉しいです!Negentropy前のタイトル曲のまとめについては前記事にてまとめていますので(DAY6のこと知ったばっかりの時の感想で恥ずかしいのですが)よろしければ読んでみていただけたら嬉しいです。

とりあえず、「우리 앞으로 더 사랑하자 (so let's love) 」のJaeくんマジエモい(死語)!!!の気持ちが伝わってくれてたら書いた甲斐があります!

また早く5人の活動が見たいし絶対生きているうちに生歌を聴きに行きたいな!それまでこんな時代だし、会えない人もたくさんいるし、悲しいことも辛いこともいっぱいあるけど、「本当に君さえいれば大丈夫」の最高の気持ちでこれからも生きていきましょう。

これを読んでくださった皆様の健康と幸せを心から願ってます!

これからもあなたの生活のそばにDAY6が寄り添ってくれますように♪ぴょん

 

 

★ご意見ご感想などありましたらなんでもマシュマロにて送ってください!

*1:DIVE STUDIOプロデュースのメンタルヘルス系音声アプリ※一部有料 DAY6内でもJaeが参加しており、自分の過去からくる人生や物事の考え方等について話している 詳しくはMINDSET By DIVE Studios

*2:「I Wait」は一番特徴的で分かりやすいです

*3:聞いてる量がそもそも少ないので個人的当時比ですが、Kポドルの歌声は柔らかい爽やかなタイプ・声がまっすぐに伸びて誰が聞いても歌唱力があると分かるタイプ が多い気がしています。どっちかというと強いボーカルはラップ型に分類されているのかと思います。

*4:DAY6のKiss the Radio、KBS coolFMにて月~日 22:00-00:00で放送、YoungKがパーソナリティ

*5:YOUNG ONE ITENERARYの前書きより

*6:ハイトーンボイスやらスーパーヘッドボイス等と称されることもあるんですが、ここら辺は人によって言ってることがまちまちです…。今回はヘッドボイスとして統一させていただきます。

*7:ちなみにオケ楽器にするとJaeはフルート、ソンジンはトランペット、YoungKがオケにはあまりいないけどサックスあたりかな。。ドウンは音域があれですがホルンです!また機会があればどっかでこの楽器を選んだ理由についても書きたいですね〜

*8:AppleMusicのZombieアルバムのインタビュー記事にこれについては狙いがあったことが記載されているのでよろしければご覧ください